宇宙太陽光発電が実現したら凄すぎる!3分解説

こんにちは、突然ですが皆さん、宇宙太陽光発電 通称SSPSて聞いたことありますか?

3分で簡単に解説したいと思います!

  • 宇宙太陽光発電とは?
  • 普通の太陽光発電とどう違うの?
  • 実現するの?

宇宙太陽光発電とは?

宇宙太陽光発電は、宇宙空間に巨大な太陽電池を備えた衛星とマイクロ波送電アンテナを配置し、太陽光発電を行いマイクロ波の電気に変え、地球上に設置した受信アンテナへ送電する。

 

普通の太陽光発電とどう違うの?

太陽光発電に対する優位性として

  • 雨天時や夜間に安定的に発電が可能
  • 宇宙太陽光発電を静止軌道上に設置できると地球の影に入る春分の日、秋分の日を除く1年中24時間発電可能になる。
  • 最大10倍の発電量が見込める。
  • 耐用年数に関しては、平均寿命は約30年と考えられている。太陽光発電が17年と言われているので約2倍長持ちする。

実現するの?

実現のための問題点は沢山ある。

まず、マイクロ波技術に関して。

マイクロ波技術はすでに確立されているものの、正確に受電システムに送電できる技術はまだない。アメリカでは、砂漠に。土地の少ない日本では海上に設置が考えられている。また、マイクロ波が人体や生態系、その他に影響を与えないために透過率の高い状態での送信が必要である。

二つ目として、費用面の問題。

大規模なシステムとなるため何度も宇宙へ設備を輸送しないといけない。さらに、建設、運用・維持、廃棄などもある。低価格での宇宙への設備の大量輸送・建設を行えるようになる必要がある。

だが、研究を通して副産物的な応用技術の実用化にもつながる期待もある。

歴史としては

1968年にアメリカで初めて提唱され、第1次オイルショックを機に各国で研究が盛んにおこなわれた。しかし研究費用が莫大なため次第に下火になった。アメリカでは1977年にNASAが研究を開始、日本では1998年から今のJAXAが研究を始めた。そして、2000年から経済産業省主導で検討が始まり、2011年より京都大学を中心とした共同研究機関が実験施設を設置し、実証化実験を本格化している。政府が2015年1月に改訂した宇宙政策指針では2030年までの完成が計画されたが、現在のJAXAによると2045~2050年の完成を目指している。

<参照> JAXA http://www.kenkai.jaxa.jp/

 

日本のエネルギー自給率はめちゃくちゃ低いので、日本で成功したら凄いことになりますね!